毒キノコ「ツキヨタケ」を誤採取 3人が食後に嘔吐や下痢 茨城

茨城県は24日、桜川市の50~80代の男女3人がつくば市の山林で毒キノコのツキヨタケを食用のヒラタケと間違えて採取し、食後に嘔吐(おうと)や下痢を発症したと発表した。
県生活衛生課によると、3人は22日、ツキヨタケをバターソテーして食べた約1時間後に発症し、23日まで入院した。同日、医療機関から保健所に連絡があり、県の鑑定でツキヨタケと判明した。3人とも快方に向かっている。
同課や厚生労働省によると、ツキヨタケはブナの幹などに重なって生え、黒いシミがあるものが多い。ヒラタケやシイタケと間違いやすく、食中毒が多発。全国で2021年までの10年間で149件の462人、県内では14年以降、3件の6人が症状を訴えた。
同課はキノコ狩りシーズンを迎え、「毒キノコの特徴を見分けるのは難しい。確実に食用と判断できないキノコは採取、調理をしないでほしい」と呼び掛けている。【木許はるみ】