「作業優先し安全管理怠った」工場で2トンの金属板次々に倒れ5人死傷 現場責任者ら3人書類送検 大阪・岸和田市

大阪府岸和田市にある工場で2月、クレーンを使った作業中に金属板が次々に倒れ、作業員5人が死傷した事故で、警察は26日「作業員の安全管理を怠った」として当時の現場責任者ら3人を書類送検しました。
業務上過失致死傷の疑いで書類送検されたのは、京都府にある産業機械メーカーの社員(41)ら3人です。
社員らは2月、岸和田市の工場で重さが約2トンある金属製の板の転倒を防ぐ措置をとらずに、クレーンを使った作業を進め、金属板13枚が次々に倒れて作業員1人を死亡させ、4人を負傷させた疑いが持たれています。
警察によりますと、書類送検された3人のうち2人は現場の責任者で、1人はクレーンを操作していた中国籍の男性技能実習生(25)だといい、技能実習生はクレーン操作に必要な資格がありませんでした。
社員らは警察に対し容疑を認め、工具がなく金属板に転倒防止器具を取り付けられない状況だったが、納期に間に合わせるため作業を優先したという趣旨の説明をしているということです。