帰宅途中の女性狙い…「首絞め失神」 危機管理の専門家「5メートルの距離を」 強盗致傷容疑で21歳男を逮捕 東京・葛飾区

26日、会社員の松尾龍容疑者(21)が強盗致傷の疑いで逮捕されました。
警視庁によりますと、東京・葛飾区の路上で20代の女子大学生の首を絞め失神させ、引きずってケガをさせたうえ、現金が入ったバッグを奪った疑いがもたれています。
松尾龍 容疑者(21)
「自転車で物色をしていて女性を見つけ、後ろからついていって、首をロックした」
2人は面識がなかったといいます。
事件は、先月18日の未明、女子大学生の帰宅途中の出来事でした。
この日、自転車で帰宅する女子大学生の後をつけていたという松尾容疑者。自宅マンションの駐輪場に自転車を止め、女子大学生が路上へ出ると……背後から近づき、突然、首を絞めたといいます。女子大学生は“失神”。松尾容疑者は、数十メートル先の公園まで引きずり、トートバッグを奪ったということです。

午前2時前、未明の路上で起きた出来事に、街の人からは“怖い”という声が。
看護師(20代)
「実際、事件が身近に起こると怖いですね」
大学生(20)
「僕も後ろから首絞められたら、何もできないと思うので、やっぱり怖いと思います」
それぞれ、気をつけていることがありました。
大学生(20)
「夜道歩くときは、イヤホン外したりとか。周りのことを見ながら歩くようにしています」
大学生(18)
「帰りとかは、友達と電話つなげたりしていますね。何かあった時に、すぐ知らせられるから」
大学生(18)「大通り通って帰ったりしてます」

zeroは26日夜、危機管理の専門家を取材しました。
総合危機管理アドバイザーの三沢おりえ氏によりますと、身を守るために大切な「距離」があるといいます。
総合危機管理アドバイザー 三沢おりえ氏
「だいたい5メートルから飛びかかるって言われています」
「だいたいいま立っている、この辺りが5メートルです」
――まだ距離が遠いように感じるんですけれども?
必要な距離は「5メートル」だといいます。
総合危機管理アドバイザー 三沢おりえ氏
「5メートルの距離というのは、『おかしいな』って思ったら“絶対に相手に入って欲しくない距離”だと覚えておいてください」
また、「後ろを振り返る」ことも対策として重要だといいますが、それでも近づかれて、身の危険を感じた場合には――?
総合危機管理アドバイザー 三沢おりえ氏
「大きな声を出して、助けを求める。走って逃げる。(いざという時に)そういった心構えをもって歩く、ということも大切です」
「防犯ブザーであったり、いざという時に音が出るものを携帯していただくことも大切かと思います。『音・光・人の目』を嫌いますので」
(10月26日放送『news zero』より)