住居表示案内板、32年不更新 今はなき校名も 市長が気づき撤去へ

福島県郡山市は、市外から訪れた人の道案内にも役立つ公設地図「住居表示案内板」を全て撤去する。最長32年間にわたって内容が更新されず、既に存在していない施設も掲載され続けているためだ。今はスマートフォンなどでも検索でき、改訂の必要はないと判断した。
住居表示案内板は「〇丁目〇番〇号」を示し、1962年の住居表示法制定を受けて設置された。多くは市街地再開発後に撤去されたが14カ所で残っている。しかし、98年に男女共学となった県立「郡山東高校」は、旧「郡山女子高校」の標記のまま。その郡山東高前の歩道に建つ案内板は、旧校名を隠して覆ったテープが劣化してはがれている。
案内板の不更新は、品川万里市長が「散歩中に気付いた」という。担当課が指摘されて調べたところ、14カ所の案内板は、いずれも91~2003年に設置されていた。他の不正確な標記の有無は確認していないという。
担当者は「街並みの実態を確認せず放ったらかしと批判されても仕方ない」と話す一方、「案内板は〇丁目を示すためのもので、公共施設を表すのは主目的でない」と説明する。それでも全て撤去する方針で、品川市長は理由について「現在はスマホで容易に検索できる時代。案内板は老朽化もしており役目を終えた」と話している。【根本太一】