介護送迎車で2人を死亡させた75歳運転手、運転免許証を偽造した疑いで追送検…「採用が有利になる」と生年月日欄を書き換え

さいたま市見沼区の通所介護施設駐車場で9月、送迎車で3人をはね、80歳代の利用者2人を死亡させたとして自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)でさいたま地検に起訴されたアルバイトの被告の男(75)について、埼玉県警は8日、生年月日欄を偽造した運転免許証のコピーを採用時に提出していたとして、偽造有印公文書行使容疑で同地検に追送検した。
県警幹部によると、被告は2021年7月中旬頃、施設の運営会社と雇用契約を結ぶ際、年齢を7歳若く偽った運転免許証のコピーを会社に提出した疑い。採用に年齢制限はなかったが、調べに対し、「採用で有利になると思った」と容疑を認めているという。
施設運営会社によると、生年月日欄には「昭和30年5月」と実際の年齢よりも7歳若くなる日付があり、学歴などもつじつまを合わせて書かれていた。