金高騰で「押し買い」被害増加 ウクライナ、中東情勢が影響

個人宅を訪れて貴金属を強引に買い取る「押し買い」の被害が増えている。金の価格の急上昇が背景にあるが、ロシアのウクライナ侵攻や緊迫するパレスチナ情勢から、安全資産とされる金の需要は高止まりする見通しだ。独居の高齢者が狙われるケースが多い。
国民生活センターによると、4~10月に寄せられた押し買いの相談は約4500件で、昨年同期比の約1.2倍に増えた。
相談の8割近くは高齢者の被害に関するものだった。押し買いは特定商取引法などに違反する可能性がある。福岡県警の捜査関係者は「強引に家に上がられるなどした場合は、遠慮なく警察に通報してほしい」と話した。