松戸・女性殺害 帰宅待ち伏せし犯行か 頭部狙い短時間で

千葉県松戸市古ケ崎の住宅の玄関前で林潔さん(33)が男性2人に暴行を受け死亡した事件で、林さんが車で帰宅したとみられ、自宅には鍵が施錠されたままだったことが、捜査関係者への取材で判明した。現場近くの住宅の防犯カメラには、林さんが運転していたとみられる乗用車が自宅方面に向かって走る様子が映っており、その数十秒後に悲鳴のような声が断続的に2分程度、記録されていた。捜査本部は、2人が林さんの帰宅時間に待ち伏せし、家に入ろうとしたタイミングを狙って、短時間で襲った可能性があるとみて調べている。
現場近くの防犯カメラには林さんの悲鳴とみられる音のほか、物が当たっているような音も記録されていた。捜査関係者によると、林さんは帰宅後、2分ほどの短時間に、鈍器で殴られた可能性があるとみている。
一方、司法解剖で、林さんの頭部には多数の傷などがあったことが分かっている。捜査関係者によると、遺体の状況などから、2人は鈍器を使い、林さんの頭部を集中的に狙った可能性もあるとしている。
捜査本部によると、林さんには夫と子ども2人がいることが新たに判明。しかし、事件当時は1人暮らしだったという。【近森歌音、林帆南、長沼辰哉】