保護者への不適切対応「市教委を怒っておいた」 名古屋・河村市長

いじめの「重大事態」として対応していた生徒の保護者に対し、名古屋市教育委員会の職員が電話で不適切な応対をした問題を巡り、河村たかし市長は13日の定例記者会見で「大変失礼なことを申し上げた。申し訳ない」と謝罪した。
河村市長は「(市教委を)怒っておいた。(市教委はいじめ対応に)大変だ大変だと言いますが、それ仕事ですからね」と説明。そのうえで「学校は勉強だけを教えればいいのではない。丁寧に対応するという『言葉』だけでなく、本当に子どもを守るという『気持ち』がないといけない」と強調した。
この問題では、いじめ調査を巡って保護者から相談の電話があった際、市教委の担当職員が「○○(保護者の氏名)からか。じゃあ出ない方がいいな。担当がいないと言っておいて」と発言。呼び捨てにされた保護者は「居留守を使われた」と市教委に訴えていた。電話は保留になっていなかったため、保護者はこの発言を聞いていた。【川瀬慎一朗】