高齢者の頭を金属バットで何度も殴り殺害か、軽乗用車も盗んだとして起訴された男が「殺意ない」

福岡県川崎町の住宅で去年8月、高齢男性の頭を金属バットで何度も殴って殺害したうえ、男性の軽乗用車も盗んだとされる男(69)の裁判員裁判が、13日、福岡地裁で始まりました。男は殺意はなかったと主張し、起訴内容の一部を否認しました。
◆金属バットで何度も殴って殺害か
起訴状などによりますと、川崎町の無職・石原啓二郎被告(69)は去年8月、川崎町にある岩下三男さん(当時89)の自宅で、岩下さんの頭を金属バットで何度も殴って殺害し、軽乗用車を盗んだとして殺人と窃盗の罪で起訴されました。福岡地裁で13日、裁判員裁判が始まり、男は「概ね間違いないと思いますけど、一点だけ殺意をもってというところだけが違うかなと思います」と述べ、殺意を否認しました。
◆弁護側は心神耗弱、喪失を主張
裁判は、石原被告の責任能力の有無が主な争点となっていて検察側は冒頭陳述で「アルコールの影響があったとしても小さく完全責任能力がある」と主張。弁護側は「犯行時は精神障害があり心神耗弱か心神喪失の状態だった」として無罪もしくは刑の減軽を求めています。