宝塚の劇団員死亡、きょう調査報告書を公開…外部専門家「業務管理に問題」と指摘

宝塚歌劇団の 宙 (そら)組に所属する女性(25)が死亡した問題で、外部の専門家が死亡の経緯や背景についてまとめた報告書に、歌劇団による業務の管理に問題があったことを指摘する内容が盛り込まれていることがわかった。歌劇団は14日にも報告書について公表する方針で、再発防止策も示す。
女性は9月30日、兵庫県宝塚市の自宅マンションの敷地内で倒れて死亡しているのが見つかった。県警は自殺とみている。
週刊誌が今年2月、先輩団員から女性への「いじめ」があったと報じたが、歌劇団は「記事に書かれているような内容はなかった」と説明。女性の死亡を受け、弁護士らによる調査チームを設置し、団員ら60人以上から聞き取りを進めていた。
遺族側の弁護士は10日、記者会見し、「過重労働やパワハラで、心身の健康を損ない、自死につながった」として歌劇団などに遺族への謝罪と賠償を求めていた。
遺族側の弁護士によると、女性は下級生の演技指導を行うまとめ役を担っていた。9月開幕の本公演や10月中旬の新人公演の準備などに追われ、8月末から亡くなるまでの1か月間の総労働時間は437時間で、うち277時間が時間外にあたるという。