《TKO木本を騙した男》逮捕前に語っていた返済計画「ホストでナンバーワンになって、お金は絶対に返します」

シルバーアッシュに髪を染め、サングラスで目元を隠した“変装姿”が夜の街では余計に目立っていた。
「記事にするために来たんですか? どうせ木本さんのことを聞きたいんでしょうけど、連絡は取り合ってますよ。毎月きちんと返済しているのに、こういう妨害が入ると金が作れなくなるから困るんですよね」
今年9月、新宿・歌舞伎町のホストクラブに“潜伏”していた森田真伍容疑者(41才)は、本誌『女性セブン』記者の直撃に悪びれもせずにそう語った。警視庁が森田容疑者を詐欺容疑で逮捕したのはそれから約2か月後のことである。全国紙社会部記者が解説する。
「11月8日、警視庁捜査二課がソフトバンクのシステム開発をめぐる架空の投資話で、経営者の男性から12億円を騙し取った疑いで同社の元部長ら3人を逮捕しました。主犯格の森田容疑者は現役の人気ホスト。昨年7月に騒動になったTKOの木本武宏さん(52才)や複数の芸能人を巻き込んだ巨額投資トラブルの“首謀者”でもありました」
昨年8月、『女性セブン』のインタビューで木本は自称・不動産投資家のA氏から持ち掛けられた実態不明の投資話で、億単位の負債を背負ったことを明かしていた。
「発端は木本さんが後輩芸人らに自称・FXトレーダーの男性を紹介したことでした。後に男性は返金に応じたものの、当時は大金を預かったまま雲隠れしてしまい、途方に暮れる木本さんに近づいて別の投資話を持ち掛けたのが森田容疑者だったのです。平成ノブシコブシの吉村崇さん(43才)も木本さんを通じて数千万円を預けていたといい、そのお金の大半がいまだに戻ってきていないそうです」(芸能関係者)
責任を取って所属事務所を退社した木本は、アルバイトをしながら生活費を工面し、債権回収に奔走した。一方で森田容疑者が次に手を染めたのがソフトバンクを舞台にした大がかりな投資詐欺だった。
「昨年1月から3月にかけて、資金繰りに窮したソフトバンクの元部長らと結託し、同社の本社ビルに投資家を集めて説明会を行ったのです。元本保証、月利5%というにわかには信じがたい話でしたが、現役のソフトバンクの幹部社員から本社で説明を受けた被害者はあっさり騙されてしまったといいます」(前出・社会部記者)
森田容疑者が知人の経営するホストクラブで働き始めたのは今年春頃。店のホームページなどでは顔出しNGの“覆面ホスト”ながら巧みな話術で太客を掴み、1500万円以上を売り上げる月もあった。
「人気ホストになって木本さんを含め、債権者との話し合いも再開していたそうですが、月々の返済額は多くても5万円程度。それさえも滞ることがあり、催促されると『ぼくを信じてください』と泣きついて言い訳を繰り返していたそうです」(森田容疑者の知人)
逮捕前、森田容疑者は記者の直撃にこう語っていた。
「ホストで稼いでいるといっても自分がもらえるのは売り上げの半分。諸経費を払うと手元にはほとんどお金が残らない。今後必ずナンバーワンになって、ホストで成功して(木本さんたちには)お金は絶対返します」
ほかにも複数の金銭トラブルへの関与が疑われる森田容疑者が、これまでに集めた金額は20億円以上ともいわれている。警視庁は森田容疑者の背後関係などについても慎重に捜査を進めているという。
※女性セブン2023年11月30日・12月7日号