〝人魚〟疑惑を全面否定したが…。16日発売の「週刊文春」が自民党の三宅伸吾防衛政務官(61)が事務所スタッフの女性にセクハラ行為をしていたと報じた。三宅氏は報道内容を否定し、文春側に抗議文を送る意向で徹底抗戦する構えを見せたが、副大臣、政務官の辞任ラッシュの中で持ちこたえられるのか。
同誌によると三宅氏は2013年に議員会館の三宅事務所に勤務していたアルバイト事務員の女性から職場の相談を受けた際、カラオケ店でキスを迫り、服を脱がそうとしたという。女性は一度は逃げ出したもののその後、無理やりキスされたと主張。三宅氏の事務所を退職した。
三宅氏は日本経済新聞の編集委員を務め、12年に退職し、出身地の自民党香川県連の公募に応募。13年の参院選香川選挙区で当選し、現在は2期目。9月の内閣改造で防衛政務官に就任していた。
永田町関係者は「三宅氏の事務所は秘書がコロコロ代わることで有名で、秘書を採用する際は本人面接だけでなく、妻も面接に当たっていたといいます。本人もいろいろとこと細かい面倒くさい性格のようで、相当ひどいハラスメントがあるんじゃないかと、ウワサになっていた」と指摘する。
問題となったのは10年前の当選直後の出来事だ。三宅氏はこの日、「全く身に覚えがない」と否定した。「文春は被害に遭った女性の証言だけでなく、当時の状況を知る第三者も取材している。女性側がウソをつく意味がなく、録音テープでも出てきた日にはどうするのか」(同)
ネット上では三宅氏が女性をカラオケ店に連れて行った際に口にした「ここに来ると、女の子はみんな人魚になるんだよ」という口説き文句に「気持ち悪い」「おじさん過ぎる」と批判が噴出している。
岸田政権は9月の改造後に山田太郎文科政務官がパパ活疑惑、柿沢未途法務副大臣が公選法違反事件への関与疑惑、神田憲次財務副大臣が税金滞納問題でそれぞれ辞任している。山田氏と神田氏は文春砲、柿沢氏は朝日新聞の報道がきっかけ。任命責任を問われる岸田文雄首相は文春砲の3タテを食らうのか、阻止できるかが注目されている。