福岡県宇美町で21日朝、登校中の女子高校生らに軽乗用車が突っ込んだ事故の瞬間が防犯カメラに記録されていたことがわかった。JNNが入手した映像には、道路を“逸脱”した軽乗用車が猛スピードで走行する様子や跳ね飛ばされた被害者が写っている。
◆宙を舞い地面に激しく叩きつけられた被害者
事故の瞬間を目撃した近隣住民は「生徒のうち1人が歯科医院まで飛ばされるのを見た。ブロック塀が壊れていた」と衝撃の激しさを語った。防犯カメラの映像には、猛スピードで画面を横切る白い車が写っている。運転していた男(66)の車とみられる。映像では、車がカメラの画角に入ってすぐにはね飛ばされたとみられる2人が宙を舞い、地面に叩きつけられている。現場はタクシー会社の車庫の目の前。居合わせた運転手たちが驚いて駆け寄り、倒れた人を救助しようとしている。車はスピードを落とすことなく画面外へ消えていった。
この事故で9人が病院に運ばれ、女子生徒1人と運転手の男(66)の2人が重傷を負っている。生徒は顔面骨折と肺挫傷の重傷。
◆バス停を過ぎ去りブロック塀に衝突してようやく止まる
警察によると、自称派遣社員の男(66)が運転する軽乗用車は21日午前8時すぎ、福岡県宇美町の中央線のない片側1車線を走行中、何らかの理由で対向車線側に“逸脱”。路側帯を乗り越えて進み、歩行者を次々にはねたとみられている。十数メートル先にはバス停があった。そのバス停のすぐ先にあるブロック塀に衝突してようやく止まった。
◆猛スピードのまま歩行者の列に突っ込んだか?
車のフロントガラスは蜘蛛の巣状に割れており、スピードが出た状態で突っ込んだことをうかがわせる。事故の瞬間を目撃した近隣住民は「タクシー会社の付近に車が来たところで、5~6人いた女子高生の列をひいた。生徒の1人は隣の歯科医院の敷地内まで飛ばされた」と“恐怖の瞬間”を振り返った。車を運転していた男は過失運転傷害の容疑で現行犯逮捕されたものの、足を骨折する重傷を負っており、治療のためにまもなく釈放された。仕事を終え帰宅途中だったとみられ、警察が事故原因を捜査している。