豚まんで知られる「551蓬莱」(本社大阪市)の社員だった男性=当時(26)=が2018年に自殺したのは、長時間労働や「カスタマーハラスメント」とも言えるクレーム対応などによる強い心理的負荷が原因として、男性の母親が労災と認めなかった処分の取り消しを求める訴訟を起こしたことが22日、分かった。大阪地裁で同日行われた第1回口頭弁論で、国側は請求棄却を求めた。
訴状によると、男性は15年に入社し、通信販売の電話受け付けを担当。冬になると注文が増え、時間外労働が月100時間程度になることもあった。客からのクレームに対応するうちに睡眠障害となり、16年4月ごろには適応障害を発病し、休職したが改善せずに18年6月、自宅で自殺した。大阪中央労働基準監督署は21年3月、遺族補償などを不支給とする決定をした。
業務日報などによると、客から「死ね」「バカ」と罵倒されるなどしたという。
会社側は「現時点でコメントは差し控えたい」としている。
[時事通信社]