指定薬物として販売などが禁止された大麻類似成分「HHCH」(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)に似た成分を含んだグミなどを販売しているとして、厚生労働省麻薬取締部が7日、大阪市の販売会社の店舗や工場などに医薬品医療機器法に基づく立ち入り検査を実施したことが、関係者への取材でわかった。
関係者によると、この会社はHHCHが指定薬物に追加されて以降、「代用品」として「HHCP(ヘキサヒドロカンナビフォロール)」を含むグミなどを販売。麻薬取締部はHHCPを含むとパッケージに記載のあるグミやリキッドを回収し、成分の分析結果が出るまで販売を停止するよう命令を出した。
HHCHを巡っては、厚労省が2日から指定薬物として、所持や使用、販売などを禁止した。ただ、その後もHHCHに似た成分を含む製品が相次いで発売されており、関係者によると「健康被害が疑われるケースも出ている」としている。
厚労省はHHCHに似た成分をまとめて規制対象にする「包括指定」を年明け以降に行う方針。