皇室へ献上すると偽って福島市の農家から果物をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた農業園芸コンサルタント加藤正夫被告(75)の初公判が26日、福島地裁(三浦隆昭裁判長)であった。加藤被告は「だまし取るつもりはなかった」と述べ、無罪を主張した。
罪状認否で加藤被告は「(被害農家に対して)はじめから宮内庁職員ではないと伝えている」と説明。また、宮内庁に推薦する権利はあるなどと主張した。
検察側は冒頭陳述で、被告が事件前の2021年7月ごろ、被害農家の所属地区が皇室献上桃の生産地だとする木札を交付していたと指摘。その上で、被告が農家に示した「献上依頼書」を宮内庁が発行することはなく、宮内庁関係者ではない被告に何も権限はなかったと指摘した。
起訴状によると、加藤被告は22年6月と今年5月、偽造された宮内庁大膳課名義の献上依頼書を福島市の農家の男性に示し、桃4箱(時価計1万6500円相当)をだまし取るなどしたとされる。
[時事通信社]