能登半島地震の発生から15日で2週間が過ぎたが、被害の大きかった地域では断水が続き、復旧のめどが立たない。生活に支障があるため避難所に行かざるを得ない被災者も多く、「早く復旧してほしい」と訴えた。
給水所が設けられた石川県志賀町の「富来行政センター」。雪が舞う中、住民らは料理や洗濯などに使う水を得るため、列をつくっていた。
近くに住む会社員の北川博子さん(56)は、80代の両親が薬を飲むためにも水が必要といい、会社を休んで毎日足を運んでいる。給水袋を両手に抱えながら、「これでも1日分。普通の生活に早く戻りたい」と話した。
妻の介護をしているという80代男性は「きのうは4回くみに来た。妻が服を汚して何度も洗濯しないといけないので大変」と疲れた表情を見せた。
能登町役場の避難所で過ごす角屋かず子さん(77)は「生活できないほど壊れてはいないけど、水が出ていないから家で過ごすのは厳しい。早く水道が復旧してほしい」と求めた。
[時事通信社]