「安倍元首相の名を汚した」=派閥解散に落胆や怒り―所属議員

自民党の安倍派と二階派が解散を決定したことを受け、両派の所属議員は19日、記者団の取材に応じ、落胆や怒りの声を上げた。安倍派の西田昌司参院議員は「安倍晋三元首相の遺徳をしのんでやってきたのに、遺志を継がずに安倍氏の名を汚した」と陳謝した。
安倍派の源流、福田派を創設した福田赳夫元首相の孫に当たる越智隆雄衆院議員は「福田派は45年前、金権政治打破で生まれた。今の状況は大幅に違う」と幹部を批判。裏金問題が発覚した後、派閥側から「口止め」されたと暴露した宮沢博行衆院議員は「事件の原因は安倍派の順法精神欠如だ」と断じた。
二階派の宮内秀樹衆院議員は「二階俊博会長が大きな判断をした」と涙ながらに語り、大岡敏孝衆院議員は「二階派という政治学校の最後の授業が、けじめの取り方だった」と述べた。
[時事通信社]