「心神耗弱の状態」弁護側が改めて主張 西成の准看護師強殺、控訴審初公判

大阪市西成区で2014年に准看護師の女性を殺害して現金などを奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われ、1審で無期懲役の判決を受けた日系ブラジル人、オーイシ・ケティ・ユリ被告(35)の控訴審初公判が2日、大阪高裁(三浦透裁判長)で開かれた。弁護側は、被告が心神耗弱の状態だったと改めて主張し、精神鑑定を再度行うよう求めた。
被告は多重人格として知られる解離性同一性障害(DID)と診断されており、刑事責任能力の程度が主な争点。検察側は、弁護側の控訴を棄却するよう求めた。
裁判員裁判の1審・大阪地裁判決(今年3月)は、被告には完全な責任能力があったと認め、求刑通り無期懲役を言い渡していた。判決によると、被告は14年3月、元同級生の岡田里香さん(当時29歳)をナイフで刺して殺害。現金やクレジットカードを奪うなどした。【戸上文恵】