自民党の小渕優子選挙対策委員長は25日、所属する茂木派(平成研究会)を退会する意向を明らかにした。26日に同派に退会届を提出する。小渕氏は同派の前身である小渕派のトップを務めた小渕恵三・元首相の次女で、派内で影響を懸念する声が出ている。
小渕氏は25日、茂木派会長の茂木幹事長と党本部で面会し、派閥退会の考えを伝えた。小渕氏は国会内で記者団に「政治家として覚悟を持ってけじめとして判断した」と退会理由を語った。自民が1989年に策定した政治改革大綱で党三役などの派閥離脱を掲げたことも理由に挙げた。
小渕氏は昨年死去した青木幹雄・元参院議員会長に目をかけられ、将来の首相候補と目されてきた。青木氏の長男の青木一彦参院議員も茂木派を退会する方向で調整している。