文相やウルグアイ大使を務めた日本ユニセフ協会会長の赤松良子（あかまつ・りょうこ）さんが死去したと7日、同協会が明らかにした。94歳だった。
大阪府出身。東京大法学部卒業後の1953年に労働省に入省。女性公務員のパイオニアとされ、79年に国連日本政府代表部公使に就任した。82年からは同省婦人少年局長を務め、男女雇用機会均等法制定（85年）に奔走した。
86年に駐ウルグアイ大使となり、89年に同省退官後は93～94年に細川護熙、羽田孜の両内閣で民間人として文相を務めた。2003年に旭日大綬章を女性として初めて受章。08年からは日本ユニセフ協会で初めての女性会長を務めていた。
女性の政治参画を支援する全国ネットワーク「WINWIN」の発起人で、代表も務めるなど一貫して女性の地位向上に尽くした。