広い範囲で暖かいとなった2月13日の日本列島。東京都心では4月上旬並みの陽気になりました。
春が来た?各地で4月並みの暖かさ
小笠原亘キャスター:【2月13日全国の気温】北海道・白老:11.2℃富山:17.8℃東京:17.3℃大阪:15.8℃宮崎:20.6℃
これらはどれぐらいの気温かというと、4月中旬~下旬並みの気温でした。これだけグッと気温が上がると気をつけなければいけないのが、「花粉」や「雪解け」です。
広瀬駿気象予報士:「雪解け」って響きが柔らかいですが、北国では災害に繋がるような現象で厄介なものです。
雪が20cm溶けるということは、約100mmの大雨(が降ること)に相当します。そうなると、川が氾濫したり、浸水が発生したりする。地滑りなどが発生する危険もあります。
ですので、いま雪がたくさん積もっている地域は、これから雪解けに十分注意してほしいと思います。
小笠原キャスター:きょうも東京は17度を超えました。
広瀬駿気象予報士:今日もポカポカ陽気でしたが、14日と15日の方が気温は上がります。一日の寒暖差は大きいですが、東京の予想最高気温は14日は18℃、そして15日は19℃です。
そして17日は12℃と平年より高いですが、14日と15日の気温を感じると、ちょっとヒンヤリするかもしれません。
またその後気温が上がり、来週頭の19日にかけては季節外れの暖かさとなりそうです。
ホラン千秋キャスター:過ごしやすいは過ごしやすいんですが、例えばじわじわと暖かくなれば、雪解けもゆっくりだと思います。一概には言えないと思いますが、一気に暖かくなってしまうと、どれくらい溶け出してしまうものなんでしょうか?
広瀬駿気象予報士:いつもより(暖かくなるのが)早いということで、解け方もすごいスピードが速いんです。そうなると、大規模な雪崩や、屋根に積もってる雪が落ちてくる落雪で、死亡するような事故に繋がりかねない。そういった点でも、いつもの時期と比べて危険だと思ってほしいと思います。
ホランキャスター:この冬、ものすごく防寒度が高いものを使う回数が少なかったかな、と個人的に思いました。
元競泳日本代表松田丈志さん:やはり寒い時期が短かったな、と。寒いときもありましたが、期間がやはり短かったな、という感覚はありますね。なんか冬が前より短くなったような感覚。
あとは、今暖かくなってきて、ランニングのときに。顔が少し赤くなるぐらい反応してるので、「花粉の季節やっぱ来たな」という少し憂鬱な感じがします。
「今年の見頃は今です!」開催直後に見頃を迎えた「梅まつり」
小笠原キャスター:花粉もそうですが、都内でも屈指の梅の名所の世田谷・羽根木公園、小田急線・梅ヶ丘駅近くの公園で、2月10日から「せたがや梅まつり」が始まっています。650本ほどの梅の木があり、2023年は2月10日時点で231本が開花していました。
2024年は2月7日時点で524本の梅が開花しています。梅まつりの開催前の時点ですでに咲いてしまってる。咲き始めが例年より1週間程度早い。ただ、木に1輪咲いていれば、開花とみなしている、ということです。担当者の方は…
せたがや梅まつりの担当者:「今年の見頃は今です!開花が早かったので、これから開花数が減っていく見込みです」
梅まつりは3月3日まで行われますが、梅の見頃は今かな、ということを話していました。
暖かいので…「雪下にんじん」も雪解け前に収穫!
もう一つ、新潟・阿賀町の名産野菜「雪下にんじん」。雪の下で甘みを蓄えるにんじんですが、今年は雪が少ないということで、逆転の発想で「雪解け前に収穫してしまえ」と、“県内最速”をうたって出荷をアピールしています。
雨不足で非常に小ぶりですが、逆に甘みが凝縮しているので、サラダなど生で食べてみてはいかがでしょうか、ということを教えていただきました。
この様に、色々なところに影響が出てるようです。
日比麻音子キャスター:こういった気候の影響で良い面もありますが、やはり農家さんにとっては予想もできないところがありますから、この先の天気というのも心配ですね。
広瀬駿気象予報士:来週後半は寒気がやってきて、寒くなる。そういった意味では寒暖差に注意ですが、やはり気温が平均すると高めな状態が続くので、農作物が早く育ってしまうという点も農家さんがしんどい日々が続いてしまい本当に大変かな、と思います。
ホランキャスター:夏も「これまで育てていた作物と違う作物を育て始めました」みたいなお話が出てきたり、本当に気候に合わせて農家さんや生産者さんたちはいろいろ変えていかなきゃならないんだな、ということを実感します。