「虐殺やめろ」 ラファ侵攻に抗議、広島でもスタンディングデモ

イスラエルが計画するパレスチナ自治区ガザ地区南部ラファへの侵攻に抗議し、即時停戦を求めるスタンディングデモが18日、全国で展開され、広島県内でも広島市中区のアーケード前で開かれた。約40人が参加し、「虐殺やめろ」「人権守れ」と訴えた。
「2・18ラファに手を出すな!全国連帯デモ」の一環。東京や大阪、福岡などでも開かれた。県内では市民らで作る「広島パレスチナともしび連帯共同体」のメンバーや有志らが集まり、「だれもころすな」「パレスチナのこどもの未来をまもろう」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げた。
広島市東区の主婦、内田泉さん(41)はヒジャブをまとったパレスチナ人に扮(ふん)して参加。亡きがらを模した紙粘土の人形を抱え「この姿を見て、通行人にガザで何が起きているのかを知ってほしい」と話した。広島市西区の会社員、田野淳路さん(56)は「パレスチナで大勢の人が殺されている中、黙って見ているわけにはいかない。私たちは微力であっても無力ではない。虐殺を止める力になると信じている」と協力を呼びかけた。
ガザ最南部のラファはガザ全域からの避難民130万人以上が滞在。イスラエルのネタニヤフ首相は17日、ラファへの侵攻を改めて宣言した。【安徳祐】