堺市の堺泉北港に迷い込んで死んだマッコウクジラ(体長15メートル、体重32トン)の埋設にかかった費用について、大阪府の吉村洋文知事は27日、府庁で記者団に対し、1500万円前後となる見通しを明らかにした。昨年1月に大阪市の淀川河口付近で死んだ「淀ちゃん」の5分の1だった。
堺のクジラは19日に港内で死んだことを確認。22日にクレーン船で引き揚げ、学術調査を行った上で、26日に近くの府産業廃棄物最終処分場に埋めた。
「淀ちゃん」と呼ばれたマッコウクジラ(体長約15メートル、体重38トン)は紀伊水道沖に海洋投棄され、処理費用は8019万円だった。市の試算額の2倍以上に膨らんでおり、市契約管財局が契約が適正だったかを調べている。