小学校の遠足中にお茶を買うことを学校側に認められず、熱中症になったなどとして、女子児童と両親が大阪府八尾市に対し、損害賠償を求める訴えを起こしたことがわかりました。
訴状などによりますと、おととし5月、大阪府八尾市の市立小学校に通う小学1年の女子児童が遠足に参加した際、水筒が空になったため、母親に持たされたお金でのお茶の購入を申し出たところ、教師らは認めませんでした。
児童は帰宅後、38度を超える高熱が出て救急搬送され、病院で「熱中症」と診断されたということです。
両親らは去年、八尾市に安全配慮義務違反があったとして計220万円の損害賠償を求める裁判を起こしました。
27日の第1回口頭弁論で、八尾市側は「児童の体調に問題はなかった」などと訴えの棄却を求めました。
弁論後、両親は「(今後)同じような思いをする人がいないように、裁判を起こした。時代にあわせた対応をしてほしい」とコメントしています。