千葉県東金市の会社役員の女性(71)に暗号資産(仮想通貨)の購入を持ち掛け、現金4000万円を詐取したとして、詐欺罪に問われた元柔道選手の丸山顕志被告(58)=福岡県大野城市=の初公判が24日、千葉地裁(野々山優子裁判官)であり、同被告は「共同購入を持ち掛けていない」などと起訴内容を否認した。
検察側は冒頭陳述で、同被告が2018年3月以降、「One Coin(ワンコイン)が値上がりする」などと持ち掛け、女性に繰り返し暗号資産を購入させたと指摘。だまし取った代金は同年7月、韓国のカジノで使ったと述べた。
丸山被告は1992年のバルセロナ五輪に柔道男子65キロ級代表として出場し、7位に入賞。現役引退後は化粧品関係の会社や柔道場の経営をしていた。
起訴状によると、丸山被告は18年7月、女性に対し暗号資産ワンコインを共同購入するとうそを言い、購入代金名目で現金4000万円をだまし取ったとされる。
[時事通信社]