大阪公立大学に保管されていた青酸カリと青酸ソーダがなくなっていた問題で、大学側は紛失に気付いてから2週間近く紛失を報告していませんでした。 5月2日、大阪公立大学の工学研究科の研究室で、青酸カリ25gと青酸ソーダ25gがなくなっていることに教員が気付きました。合わせて160人から250人分の致死量にあたります。 法律(毒劇物取締法)では、青酸カリなどを紛失した際には警察に速やかに届け出る義務がありますが、大学側によりますと、研究室の教員が発覚後も学生らと探し続けていたため、警察への報告が2週間近く遅れたということです。 (大阪公立大学 櫻木弘之副学長 5月16日)「なんとか素材を見つけようとしていたということで、隠そうという意図ではなかった。報告をしなかった点についての認識は非常に甘かったと思いますが、事の重大性は認識があったと理解しています」 毒物は鍵付きの保管庫で管理されていて、その鍵は専用ボックスに入っていました。このボックスは登録された18人の教員や学生だけが、学生証などのIDカードを使って開けることができます。その際に履歴が残ることなどから大学側は第三者が関与した可能性は低いとみていますが、17日に警察に盗難届けを出し、受理されたということです。警察は今後、窃盗の疑いで捜査する方針です。 また、今回紛失した薬品は26年前の実験を最後に使用されておらず、保管されていることを最後に確認したのは去年6月末の定期点検だということで、大学側は長期間使用していない薬品を廃棄処分することも検討するとしています。