千葉市は22日、3月に実施されたJR京葉線のダイヤ改正に関するウェブアンケート結果(速報版)を公表した。市内外から1万4849件の回答があり、約8割が沿線地域全体に悪影響と答えた。改正前後で、片道の通勤・通学時間は約15分増えた。
ダイヤ改正では早朝の上り快速2本を除き、朝と夕方以降に走る快速と全ての通勤快速を各駅停車とした。アンケートは3月23日~4月30日、市が千葉商工会議所などと共同で実施。回答者の52・1%を千葉市在住者が占め、京葉線と直通する内房線や外房線の沿線住民も27・2%に上った。
ダイヤ改正が京葉線沿線地域全体に与える影響を尋ねた設問では、「とても悪い」との回答が65・4%に上った。「やや悪い」の16・1%と合わせると、「悪い」が81・5%に達した。
片道の通勤・通学時間では、改正前は平均70・4分だったが、改正後には85・2分となり、14・8分増えた。望ましい姿としては、「通勤・退勤時間帯の快速の増便」が最多の74・7%で、「通勤快速の復活」が56・9%で続いた。
自由記述では、ダイヤ改正に否定的な回答者から「納得できない」「快速などをなくす意味がわからない」といった意見が寄せられた。改正を評価する立場からは、「 空 (す)いている通勤快速の追い越し待ちがなくなった」「改正で利便性が上がった人もいる」との意見もあった。
神谷俊一市長は「結果をJR東日本に提供し、引き続き協議を進めていく」とのコメントを出した。