母装い「早く子ども帰らせて」 不審な電話相次ぐ

横浜市の小学生を預かっているキッズクラブに母親をかたって「早く子どもを帰らせてほしい」という不審な電話が次々と掛かってきていることが分かりました。市はすべてのクラブに注意喚起を行っています。

学童保育と同様に、放課後などに小学生を預かる放課後キッズクラブ。横浜市から委託を受けた民間団体が運営しています。児童の名字で母親と称する人物の電話に放課後キッズクラブは子どもを帰らせることにしました。ところが…。子どもの予定より早い帰宅に保護者は驚きます。電話は母親からではなく、何者かのなりすましだったのです。同様の電話は8月1日に横浜市磯子区のキッズクラブでもあり、子どもを帰宅させていました。さらに、8月29日には横浜市旭区のキッズクラブにも。このキッズクラブは子どもを帰宅させませんでした。本物の保護者に確認したからです。事案を受け、横浜市からキッズクラブに通達があり、1人帰りを促す電話連絡が来た場合は保護者の電話番号へ折り返すようになったのです。

母親をかたる電話。謎なのは3件とも実在する児童の名字を名乗った点です。キッズクラブでは児童の個人情報は職員しかアクセスできないようになっているというのですが…。そして、一番の謎は子どもを帰宅させた理由が不明なことです。なりすまし電話によってキッズクラブから帰った2件の事案では子どもたちは無事、帰宅しています。