取り調べ音声のみ再生=映像は認めず、老人ホーム殺人―東京地裁

東京都中野区の老人ホームで2017年、居住者の男性=当時(83)=を浴室で溺死させたとして、殺人罪に問われた元職員皆川久被告(27)の裁判員裁判の公判が3日、東京地裁(佐々木一夫裁判長)で開かれ、捜査段階の取り調べ状況の録音・録画のうち、音声のみが再生された。音声のみの証拠採用は異例とみられる。
公判で被告側は「目を離した隙に溺れてしまった」と殺意を否定。検察側は、逮捕当日、犯行を自白した様子の録音・録画を証拠請求したが、佐々木裁判長は映像については、「直感的な判断に陥る危険性が高い」と退けていた。
再生された音声は約1時間20分。皆川被告は検察官に対し、「(男性の)首を絞めた」「溺れさせて殺してしまおうと思った」などと供述した上で、「かっとなった」などと動機を説明していた。