第200臨時国会が4日、召集された。安倍首相は4日午後に所信表明演説を行い、「令和の時代の新しい国創り」を提唱した。憲法をその「道しるべ」と位置づけ、与野党に「国民への責任を果たそう」と議論を呼びかけた。少子高齢化対策を重要課題に掲げ、全世代型社会保障制度を「大胆に構想する」と訴えた。
会期は12月9日までの67日間。9月の第4次安倍再改造内閣の発足後、初の本格的な国会論戦となる。
首相は演説で、天皇陛下が即位を宣言する10月22日の「即位礼
正殿
( せいでん ) の儀」など一連の皇室行事に「内閣を挙げて準備を進めていく」と強調した。
憲法については「令和の時代に、日本がどのような国を目指すのか。その理想を議論すべき場こそ、(衆参両院の)憲法審査会ではないでしょうか」と述べ、議論を促した。
北朝鮮問題では、日本人拉致問題の解決に向けて、
金正恩
( キムジョンウン ) 朝鮮労働党委員長と「条件を付けずに向き合う決意」を改めて表明した。