大阪府教委は4日、府立高校と特別支援学校の生徒を対象に、教職員からわいせつ行為や性的な嫌がらせの被害を受けていないか尋ねるアンケートを来年度に実施する方針を固めた。
兵庫県尼崎市立小の男性教諭が先月、林間学校で女子児童4人に抱きついたなどとして強制わいせつ容疑で逮捕されたことなどを受けた措置。吉村洋文知事は同日報道陣に、「氷山の一角で、他にもないか調べる必要がある。大阪の実態をアンケートで明らかにしたい」と述べ、府教委にアンケートを要請する考えを明らかにした。
都道府県と政令市を対象にした文部科学省の調査によると、2017年度にわいせつ行為やセクシュアルハラスメントによって懲戒処分などを受けた教職員は210人。大阪は計29人で全国最多だった。【芝村侑美、石川将来】