2014年に当時中学1年の少女(17)が60代の祖父から性的虐待を受けたとして、慰謝料550万円を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は29日までに、「原告の供述は信用できる」として性的虐待を認め、110万円の支払いを命じた。少女は愛知県警に告訴していたが、名古屋地検が嫌疑不十分で不起訴処分としていた。
祖父側は少女の訴えは虚偽だと主張したが、高木博巳裁判官は「原告が祖父を陥れる虚偽供述をする動機は見いだせない」として退けた。判決は28日。
原告側代理人の弁護士は「民事では、勇気を出した少女の訴えを丁寧に聞いてもらえた。少女の思いに報いる判決だった」と話した。