違法放置ボートの持ち主名乗り出ず 県が300万円の費用かけほとんどを処分 新潟・寺泊港

新潟県長岡市の寺泊港近くに放置されていた大量のボートについて、県はボートを撤去し持ち主に名乗り出るよう呼びかけていましたが、回収者がほとんど現れなかったため、処分していたことが分かりました。
【記者リポート】 「寺泊港のすぐ横の場所なのですが、ボートが大量に放置されています」
2023年12月、長岡市の寺泊港沿いにある緑地に放置されていた大量のボート。
【記者リポート】 「1、2、3…全部で69隻のボートが放置されています」
県が管理する土地に許可なく放置されていますが、ほとんどが所有者が分からないボートです。
強風などによって近隣住民に被害を及ぼすなどしていたため、県は2023年12月、およそ200万円をかけてボート69隻について簡易代執行による撤去を行いました。あれからおよそ1年。ボートはどうなったのか…
県長岡地域振興局によりますと、撤去した後に1隻について、持ち主が名乗り出たということで、費用およそ2万円を負担してもらい持ち帰ってもらったということです。
さらに、県の資材置き場で保管していたボートの2隻が何者かに盗まれる被害も…
残る66隻のボートは半年で所有権が県に移り、県は売却なども試みましたが、売り先が見つからず最終的におよそ100万円をかけて廃棄処分したということです。 簡易代執行による撤去も合わせ、かかった費用合わせておよそ300万円となりました。
長岡地域振興局 地域整備部の田中信明副部長は、BSNの取材に対し「近隣住民に被害をもたらすなど危険性があるので、ボートの所有者の方は放置しないでほしい」とコメントしています。