下水道管内に「水流」「堆積したがれき」「硫化水素」埼玉・八潮市の道路陥没立ちはだかる壁に消防「捜索活動は難しい」

埼玉県八潮市の道路陥没事故で、消防はきのう、転落したトラック運転手の穴の中での捜索を断念しました。下水道管の中の捜索に移る考えですが、現在めどが立っていない状況です。
八潮市の道路陥没事故では、転落したトラックの男性運転手(74)の安否がいまもわかっていません。
きのう消防は男性の本格的な救助活動を再開したものの、わずか30分足らずで中止し、その後、穴の中での捜索を断念。下水道管は、少なくとも2か所損傷しているとみられ、穴の中からあふれ出る下水の勢いが強く、二次災害の危険があるということです。
今後は、運転席部分とみられるものが見つかった下水道管の中の捜索に移る考えですが、「水流が強い」「がれきが堆積している」「硫化水素の濃度が高い」など、捜索を妨げる壁が多い状況です。
消防は「隊員の安全が確認できないと捜索活動は難しい」としていて、県などと活動方針を協議しています。