大阪府警が2024年、オンラインカジノで賭博をしていたとして警察官2人を賭博容疑で書類送検していたことが情報公開請求などで明らかになった。
書類送検されたのは府警公安1課の30代男性巡査と、生野署刑事課の50代男性警部補で、いずれも不起訴(起訴猶予)となった。府警は2人を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とし、警部補は依願退職した。
2人はギャンブルで2000万円超の借金があったという。府警は「公表基準に当たらない」として処分を明らかにしていなかった。
この2人を含めて府警は24年、14人を懲戒処分(前年比5人減)とした。内訳は免職2人、停職7人、減給5人。懲戒に当たらない訓戒・注意を含む全体の処分者は延べ211人(前年比39人減)だった。
訓戒・注意処分は、不倫(37人)やハラスメント行為(53人)が目立った。このほか、府警留置管理課の男性警部が、留置されていた容疑者など約70人分の個人情報が書かれた書類を紛失したとして注意処分になった。家族に頼まれ、府警の拾得物の検索システムで保護猫を探した警察署の男性警部補も注意を受けた。【二村祐士朗】