介護施設で入所者男性が衰弱して死亡、8か月間の食事は目安の半分のカロリー…山梨・大月市

山梨県大月市は14日、市内の介護サービス事業所「ナーシングホーム猿橋」で昨年夏、入所者の男性(当時76歳)が十分な食事を与えられずに衰弱し、その後、病院で死亡したと発表した。
発表によると、施設では少なくとも昨年1~8月、男性に対し、提供すべきカロリー(1日1800キロ・カロリー)の半分程度しか提供していなかった。8月に市職員が、衰弱している男性に気づき、入院を指示したが男性は約2週間後に死亡した。市は死因などについて把握していないという。
事業所を運営する特定非営利活動法人の代表は、市の聞き取りに「食事をあまり食べないから」などと話したという。
同事業所では介護報酬の不正請求も見つかったとして、市は事業所の指定を3月12日付で取り消すことを決めた。