兵庫・文書提供疑惑で維新がN党立花氏から聴取 当事者の証言のみで事実関係の特定はまだ

斎藤元彦・兵庫県知事の告発文書問題に絡み、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が、告発者の私的情報などを記した文書を日本維新の会の岸口実県議から受け取ったと主張していることについて、岸口氏が所属する日本維新の会は、吉村洋文代表(大阪府知事)から指示を受けた衆院議員の岩谷良平幹事長を中心に、今後岸口氏本人への聞き取りなどを進める。維新関係者によると、立花氏からは、14日にすでに電話で話を聞いたという。
維新関係者によれば、岸口氏と立花氏が昨年11月1日に面会した際の音声記録や動画などは確認されておらず「当事者の証言しかないため(文書提供の有無は)断定ができていない」という。
吉村氏は14日、記者団の取材に「どちらの言っていることが事実なのか、それ以外の可能性があるのかも含め、きちんと調査する必要がある」と強調した。
交流サイト(SNS)上では、岸口氏が立花氏に文書を提供したと断定し、批判する投稿もみられる。維新関係者は「調査が過度な心理的負担にならないようケアをしながら慎重に話を聞く」と話した。