シドニーの空港、日本ではありえない構造 航空券なしで保安検査場通過、搭乗口へ

日本の空港では、出発者の見送りなど「飛行機を使わない」とき、保安検査場を通過して、搭乗口がある「制限エリア」に入ることはできません。しかし、オーストラリアのシドニーでは可能。日本ではありえない構造を、実際に見てきました。
日本の空港で出発者を見送ったり、飛行機を見たりする場所は、保安検査場手前のロビーや展望デッキが一般的です。しかし、オーストラリア・シドニーの空港は大きく異なります。
日本では希少なボーイング717型機やMD-11型機も見られるシドニーのキングスフォード・スミス国際空港(2019年9月30日、乗りものニュース編集部撮影)。
空港には、引火性物質や刃物といった危険物を飛行機に持ち込ませないための「制限エリア」があります。世界的にも、厳格なルールが設定されているのが一般的です。
日本の制限エリアは、飛行機に乗る人しか入れません(そこで働いている人などはもちろん別として)。保安検査を通過するには、危険物を持っていないことに加え、「航空券」を持っている必要があるからです。
一方、シドニーのキングスフォード・スミス国際空港の国内線ターミナルでは、保安検査を通過すれば、航空券がなくても制限エリアに入れます。搭乗口まで同行し見送ったり、間近で飛行機を眺めたりすることが可能です。
このことからか、日本の空港では制限エリアの内側と外側のそれぞれにショップやレストランがあるのが一般的ですが、シドニーの同空港国内線ターミナルでは、制限エリア外のショップやレストランはごくわずか。大半の店舗は制限エリア内に軒を連ねています。
第2ターミナルの制限エリア内、飲食店フロア(2019年9月30日、乗りものニュース編集部撮影)。
実際に記者が行ってみたところ、第2ターミナル(国内線専用)、第3ターミナル(カンタス航空国内線専用ターミナル)共に、航空券なしで制限エリアに入ることができました。
この2つの国内線ターミナルは、国際ターミナルから無料バスが出ており、所要時間は15分程度。シドニーの空港での待ち時間を、国内線ターミナルで過ごすのも「アリ」かもしれません。