大阪府枚方市のマンション一室で昨年5月、交際相手の女子大学生=当時(19)=を刺殺したなどとして、殺人罪などに問われた無職、西光勝被告(27)の裁判員裁判の初公判が17日、大阪地裁(三村三緒裁判長)で開かれた。被告は「一切間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、実際は無職で750万円以上の借金があったにもかかわらず、被害者には「テーマパークで働き、多額の収入がある」とをついて交際していたと指摘。被害女性が勤務する飲食店でのツケも増えて支払いを催促される中、「(無
職などが)バレれば交際を解消されるかもしれず、殺そうと思うようになった」と動機を説明した。
起訴状によると、昨年5月16日、女性方で、首などを包丁で複数回突き刺して失血死させたほか、女性のノートパソコンやスマートフォンなど6点を盗み、スマホの電子マネーで飲食代金などを支払ったとされる。