高知の植物園 絶滅危惧種「ハナカズラ」咲く、10月中旬ごろまで

トリカブトの仲間で全国でもあまり見られない絶滅危惧種の「ハナカズラ」が、高知県立牧野植物園(高知市五台山)で青紫色の花を咲かせている。珍しい花を写真に収めようと、多くの来園者が足を止めてカメラを向けている。
牧野植物園によると、ハナカズラはトリカブト類の中で唯一のつる性植物で、朝鮮半島や中国東北部に分布する。環境省の絶滅危惧ⅠB類(近い将来、野生での絶滅の危険性が高い)に指定され、国内では九州の数カ所のみで自生する。ただ、近年は自生環境の悪化などで九州でも開花を見るのは難しいという。
牧野植物園では昨年春に、施設内の鉢で栽培を始めた。同年9月に多くの花を咲かせたため、園地での植栽を検討。今年4月から園内の木に絡めて育てたところ、9月に入って花を咲かせた。全国の植物園でもハナカズラを保有するのは数園に限られる。
ハナカズラの花は10月中旬ごろまで楽しめる見込み。牧野植物園企画広報課の小松加枝さんは「全国的にも貴重で、この時期にしか見られない花。ぜひ多くの方に見てほしい」とPRする。
午前9時~午後5時。入園料一般730円、高校生以下無料。県立牧野植物園(088・882・2601)。【郡悠介】