東京都内の20代男性の親が今年2月、「息子が『海外のコールセンターのバイトで稼げる』と言って出国し、連絡が付かない」と警視庁に行方不明届が出していたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。親は「(男性が)友人とカンボジアに行く予定を立てていたようだ」とも話しているといい、警視庁は東南アジアで渡航者が特殊詐欺へ加担させられる事件との関連も視野に、情報収集を行っている。
男性は2月上旬に成田空港から出国したが、その後の足取りは不明という。
東南アジアでは、ミャンマー国境地域の犯罪拠点で特殊詐欺に加担させられたとみられる日本人の少年が保護されるなどしている。警察庁が昨年10月以降に保護した人の渡航先は、ミャンマーのほか、カンボジア、中国などだった。