上司のパワハラなどで精神疾患を発症したとして、宮城県内の陸上自衛隊駐屯地に勤務する30歳代の男性隊員が27日、仙台市内で記者会見し、同駐屯地に公務災害を申請したと明らかにした。申請は昨年12月17日付。
男性の代理人弁護士らによると、男性は2006年の入隊直後から約4年半にわたり、複数の男性上司から飲み会で女装を強制されたり、下半身を無理やり触られたりした。
19年以降、この上司と接する機会が増えるなどして頭痛やめまいを発症。「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」などと診断されたという。22年に所属課長にパワハラを受けていると相談したものの認定されなかったという。男性隊員は会見で「死にたいと思いながら勤務していた時もあった。自衛隊の隠蔽(いんぺい)体質を変えたい」と話した。