東京税関成田税関支署と千葉県警成田国際空港署は28日、旅客のスーツケースから乾燥大麻約25キロが見つかったと発表した。米国籍で住居不定、自称ブリーダーの女(39)を麻薬取締法違反(営利目的輸入)容疑で現行犯逮捕。同支署によると、旅客1人による成田空港への大麻の密輸量としては過去20年で最多。
発表によると、女は1月12日、ダラス・フォートワース空港(米テキサス州)から成田空港に入国する際、乾燥大麻約25キロ(末端価格約1億2500万円)を小分けしてスーツケース2個に隠して密輸しようとし、このうち約1キロの密輸容疑で現行犯逮捕された。手荷物の多さを不審に思った税関職員が発見した。
「米国にいる知人に電話で依頼され、ホテルで知らない人から預かった荷物を持ってきただけ」と供述している。
女は1月31日に同法違反で千葉地裁に起訴された。2月26日には、関税法違反の疑いで追送検されている。