コンプラ条例を提案中に職員と不倫、市長「後ろめたかった」…ごみ処理の調整難航中も公務出張で

福岡県田川市の村上卓哉市長が公務出張先で同行した女性職員と不倫をしていた問題で、村上市長は4日、出張先での行動や公費の使い方などに関する内部調査に応じる考えを明らかにした。辞任については「信頼回復に努める」と繰り返し、改めて否定した。
同日始まった市議会一般質問で答えた。市によると、内部調査は2月下旬に着手。業者選定などで疑義が生じた行政手続きを調査・検証するため、村上市長が就任後の2023年12月に採用した県警OBの特命企画官が担当しているという。
この日は、質問に立った議員が、市民の疑惑や不信につながる行動を職員に慎むよう規定した市コンプライアンス条例に言及。条例が提案された昨年9月時点で2人が不倫関係にあったことを問われ、村上市長は「(提案するのは)後ろめたかった」などと答えた。
また、田川市・郡の家庭ごみの処理が滞る恐れがあり、市議会や周辺自治体との調整が難航していた昨年11月に公務出張で不倫していたことも分かり、村上市長は「(公務出張の)代理は念頭になかった。ごみ問題を軽んじていた訳ではない」などと釈明した。