超名門国立小が「いじめスルー」発覚で大激震!野村萬斎らの母校で一体何が起きているのか?

元首相の故宮澤喜一氏をはじめ政官財に多くの卒業生がいることで知られ、芸能界でも狂言師の野村萬斎(58)らを輩出した国立小の名門、筑波大付属小学校のいじめをめぐる不祥事が明るみになり、「一体、何があったのか」と卒業生や父兄、教育関係者に激震が広がっているという。
16日配信の毎日新聞によると、2023年度のアンケートで当時6年生の男児が2度にわたりいじめ被害を訴える回答をしたにもかかわらず、担任にスルーされ、男児はその後不登校になり、付属中への進学を断念したという。
さらに毎日新聞はこんなことを報じている。いじめは6年間で唯一のクラス替えとなる4年生に進級した直後にはじまり、同級生の一部から暴言を吐かれ、学校を休みがちになったこと。5年生の時には顔を殴られる出来事があり、そのため男児は6年生の6月に実施された生活に関するアンケートに「殴られけがをしたけどいまだに謝ってもらっていない」と記したが、このときの担任は校長ら管理職や両親にも報告していなかったこと。いじめはその後も続いたとみられ、同12月になるとクラスの大半から無視されるようになったこと。12月初旬にはいじめに関するアンケートがあり、「悪口を言われた」「無視された」の欄にマルを付けたが、このときも担任は校長らに共有しなかったこと…。
筑付小校長は日刊ゲンダイの取材に報道を概ね認め「第三者委員会を設置し調査を進めています」
男児は不登校のまま同小を卒業し、もともと希望していた内部進学を諦め、他の中学に進学したという。毎日新聞の取材に対し、筑付小は「担任が寄り添った対応をできず、申し訳ない」と謝罪している。17日、日刊ゲンダイが筑付小に電話で問い合わせたところ、佐々木昭弘校長が応じ、こうコメントした。
「毎日新聞の記事は父兄と校長である私への取材をもとに書かれており、概ね事実ですが、不明な点もあります。どうしてこういう事態になったのかについては、現在第三者委員会を設置し調査を進めています。お問い合わせの窓口は私がしているのですが、報道機関からの取材のほか、父兄からのクレームなどは現在のところありません。今後について現在筑波大と連携し協議を進めており、会見の予定は現在のところありません」
将来有望な子どもたちのためにも、真相解明が待たれる。
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超名門の筑波大付属小学校だが、保護者も生徒もギョッとする思わぬ落とし穴も…。【あわせて読む】教諭体制は日本一も…“国公立の雄”筑波大付属小の落とし穴…では、同校の意外な実情について伝えている。