世界のコカイン製造量が過去最高となった中、去年1年間の日本国内のコカインによる検挙人数が大幅に増加したことが、警察庁のまとめで分かりました。
コカインには神経を興奮させる作用があり、使用すると幻覚や妄想といった症状が現れるほか、全身がけいれんして呼吸困難を引き起こし、死に至る場合もあります。
UNODC=国連薬物犯罪事務所は、去年、2022年の世界のコカイン製造量が過去最高のおよそ2757トンに上り、推計2350万人が使用したと公表しました。
警察庁によりますと、コカインの世界市場が拡大する中、去年1年間に日本への密輸入で押収されたコカインは前の年の5倍となる231.8キロ。
日本国内における麻薬や向精神薬による去年1年間の検挙人数は、前年と比べておよそ2倍となる1250人に大幅に増加し、およそ半数の586人はコカインによるものでした。
コカインの検挙人数を年齢別でみると、20代が322人と最も多く、次いで30代が113人。特に20歳未満は初めて40代を上回る75人となり、若年層におけるまん延が深刻化しています。
大麻を初めて使用した年齢は20歳未満が全体のおよそ半数でした。警察庁は、増加の背景として、SNSなどを通じて薬物の入手が簡単になり、若者の安易な好奇心による薬物使用を助長しているとみています。
また、大麻による検挙人数は、過去最多となった前の年より404人減少して6078人でしたが過去2番目に多く、年齢別では、20代が3350人、10代が1128人と若年層がおよそ7割を占めています。
警察庁は、「若年層で人気のある大麻やコカインはファッション感覚で使用する人が多い」としたうえで「依存性が高く、一度手を出したら抜け出せず身を滅ぼしてしまう。安易な気持ちで決して手を出さないでほしい」と注意を呼びかけています。