2度の不信任決議可決による失職に伴う大阪府岸和田市長選は6日投開票の結果、無所属新人の元国会議員秘書佐野英利氏(45)が、いずれも無所属の前職永野耕平氏(46)と2新人を破って初当選した。不倫を認めて市議会を解散し、再度の不信任で失職した永野氏による出直しの是非が争点だった。佐野氏が市政運営を正常化させられるかどうかが焦点となる。
投票率は40.03%で、前回2022年を11.76ポイント上回った。
佐野氏は「透明性のある市政運営」を掲げて、定数24の市議会で大半となる市議約20人から支援を受けた。記者団に「言葉ではなく行動で示し、市民に良かったと思ってもらえる市長になりたい」と語った。
永野氏は性的関係を強要されたとする女性との訴訟で和解し、不倫だったと説明。議会との信頼関係再構築を訴えたが支持は広がらず「候補者としての役割は果たしきった。結果は受け止める」と記者団に述べた。
他に立候補していたのはNPO法人代表理事花野真典氏(46)、元高校教諭上妻敬二氏(66)。