《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由

3月25日、皇居・宮殿にてブラジルのルラ大統領夫妻を国賓として迎え、約6年ぶりとなる宮中晩餐会が開催された。天皇皇后両陛下の長女である愛子さま(23)にとって、初めての晩餐会へのご出席となり、その様子は各メディアを通じて伝えられ、多くの国民の注目を集めた。
会には秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方も参列された。ブラジルとゆかりのあるサッカー元日本代表の三浦和良選手や歌手のマルシアなど110人が出席し、盛大に行われた。
海外メディアはこの晩餐会での愛子さまの様子を異なる視点から報じている。特に注目を集めたのは『ヴァニティ・フェア』スペイン版が掲載した愛子さまのティアラ着用をめぐる記事だ。海外メディアに詳しいジャーナリストが語る。
「『ヴァニティ・フェア』はコンデナスト社が有するマガジンブランドのひとつです。大衆文化やファッション、時事問題、著名人の記事などを幅広く扱っています。今回、晩餐会での愛子さまのティアラについて記事を配信したのは、そのスペイン版のオンラインサイトです。
記事では、晩餐会のような格式高い行事で、慣例として求められるティアラを愛子さまが着用しなかったこと、そして舞踏会用のガウンを身につけていなかったことに対して『物足りない初舞台だった』などと表現しています。続けて、愛子さまが着用しなかった理由について、ルラ大統領が晩餐会のドレスコードを『平服』にしてほしいと要請したことがきっかけだとも伝えています」
注目高まる“借り物”でない愛子さまご自身のティアラ
愛子さまは、通常であれば女性皇族が成年される際に、新調するティアラをまだお持ちではない。その背景には、愛子さまが成人された2021年が新型コロナウイルス流行の渦中にあったという事情がある。
当時、国費をもとに高価な新しい宝飾品を新調することは、多くの苦しみを抱える人々への配慮に欠けるとのご判断があったからだ。実際に愛子さまがこれまでにティアラ姿をお見せになったのは、2021年の成人式で叔母である黒田清子さんからの“借りもの”を着用した一度のみだ。
「皇族の方々のお気持ちとして、国民感情を考慮し、愛子さまはティアラを新調されていないのです。たしかにかつて小室眞子さんや、佳子さまが着用されたティアラの価格は約3000万円とされる高価なもの。今後のご公務で、愛子さまがどのようなものを着用されるのか、海外メディアからも注目されているということでしょう」(同前)
大学をご卒業されてから2年目を迎えられ、公務においてもますますご活動の場を広げられている愛子さま。さらなる活躍へ期待が高まる。