栃木県の福田知事は10日の定例記者会見で、職員の選択的週休3日制の導入を検討していると明かした。すでに一部職員を対象に試験運用を始めており、今年度中に対象を全庁に拡大する方針だ。
県人事課によると、選択的週休3日制は、4週間の総労働時間を155時間に保つ条件付きで、週1日追加で休日を取得できる制度。昨年12月から今年2月末にかけて経営管理部の職員を対象に試験運用していた。
今後、試験運用で制度を利用した職員らに聞き取り調査を行うなどし、効果や課題を分析する。年度内に全部局に対象を拡大して再び試験運用を行う方針だ。
知事は会見で、選択的週休3日制について、「ワーク・ライフ・バランスの推進や魅力ある職場環境の提供による人材確保、定着に資する効果的な取り組みの一つだ」と評価。「職員の意向を確認しながら、導入に向けた検討を進めていく」と述べた。
選択的週休3日制を巡っては、宇都宮市が今月から本格導入している。